介護職 初心を忘れないために

介護職のプロを目指して

もっと深く介護のことを学び、同じ介護現場ではたらく仲間たちの悩みに寄り添いたい。

介護のことをよく知らない人へ、そして今介護を仕事としている人へ、介護の楽しさや魅力を伝えていきたい。

そんな思いを抱えながら、ケアマネジャーとして働く2児の母です。仕事に育児に日々奮闘しています。

私自身が介護について学び、そこで得た知識をみなさんと共有していく、そんなブログにしていきたいです。

本日はこのような流れでお話していきます。

  • 今回紹介したい本、選んだ理由
  • 本の中で印象に残ったことば
  • すぐにでも現場で生かせること

今回紹介した本、選んだ理由

みなさんは現場で働く中で、同じ介護をする(もしくは他職種の)誰かの言動に「違和感」を感じたことがあると思います。

「この表現、言葉遣い、なんか違和感あるな。「その対応って利用者主体なの?」などなど。

ただそこで生まれた違和感を、うまく言語化して表現できないために、もやもやが溜まっていく。

日々蓄積されてきたもやもやした感情にこころが疲れ、何だかやる気がなくなっていく。

そんな経験みなさんにもありませんか。

介護のプロに必要な「こころ」と「感性」/介護講師 小森敏雄・著

今回出会ったこちらの本は、今の私の心にすっと入ってくる内容でした。

著者の小森敏雄さんは、介護現場での経験を経て、フリーランスの介護講師として独立され、その後「合同会社小森塾」というご自身の学校を設立されました。

より多くの人に、『介護の魅力と力を伝えたい』『根拠を語れるプロを育てたい』『アップデートを繰り返してほしい』そんな思いを抱えながら日々活動されている方だそうです。

介護現場での経験がある方々なら、少なからず同じような思いをもっているのではないでしょうか。私もその一人です。

本書は専門用語をできるだけ避け、誰にでもわかりやすい表現で書かれてあり、非常に読みやすいです。また、文章から著者の温かい人柄がにじみ出てくるような、そんな印象も受けます。忙しい業務の合間の休憩時間にでも、さくさくっと読める内容です。

本の中で印象に残ったことば

以下、本の中で私が印象に残った個所を、私の感想とともに紹介します。

◎介護の専門性はアセスメント

お医者さんの専門性とは?診断の正確さ、見立ての良さ

では、介護の専門性とは?アセスメント

アセスメントとは?できることできないことの判断、見極め、課題の明確化、何故?を追求する

知識×技術×こころを駆使した本人目線での「生活診断」

観察「観て」「察する」

その部分をありありと言語化し、説明して実践できる能力があれば、相手の立場を思いやり行動ができれば、介護職も看護師やセラピストに何ら引きを取らない専門職である。

この部分を読んで、私100%共感しました。

観察すること、それにより浮き彫りになった課題を言語化すること、これって本当に難しい。日々現場で感じてきたことです。

介護者のセンスによる部分もあるし、介護者自身がもつ価値観によって見方が異なることもあるから。

そう、その奥が深く難しい、アセスメント力を磨くことこそが、介護の専門性を高めることにるんですね。

◎オメーのばぁちゃんじゃねーぞ

介護のプロを名乗るものが、相手のプライドを傷つけるような声かけ、馴れ馴れしいため口を発しているのはどうなのか。

「人生の大先輩」を「プロとしてお金をもらって」やっているのではないか。その前提を忘れてしまう、そもそも持ち合わせていないと、平気であだ名やちゃんづけになってしまう。

根底に介護職の職業倫理とプロ意識があるかどうか。

私は、在学中に実習で行った特別養護老人ホームで、新卒で入職した有料老人ホームで、その後居宅ケアマネとして入職した介護事業所で、「オメーのばぁちゃんじゃねーぞ」この言葉を心の中で何度叫んだことでしょう。

目の前にいる利用者さんは、私よりもずっと人生のいろんな経験をしてきた大先輩なんですよね。その大前提を忘れてはいけません。

自分の職種の職業倫理って何でしょう。介護のプロとして意識しなくてはいけないことは何でしょう。今一度思い返し、自分自身の言動を振り返るきっかけにしようと思いました。

すぐにでも現場に生かせること

介護現場の現実は、思い描く理想とはかけ離れていると感じることが多いでしょう。

利用者さんの生活を支えることは、自分一人の力だけではなく、チームの力が問われます。

自分の思いや感じる違和感をチームのみんなに伝えても、「そうはいってもね…」そんな言葉が返ってくるかもしれません。

それでも、学ぶことをやめてはいけません。この本を読んで、今からの行動をひとつでも変えてみましょう。まず自分が変わることことそが、理想への近道だと思います。

同じ思いを持ち、今日も現場ではたらくみなさんを全力で応援します。日進月歩、一緒に今日も頑張りましょう。

コメント

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